家族のこころ

統合失調症の夫、母娘の闘い、子育て論。精神世界について得た学びや知識を共有したいです。

近くの身内より遠くの他人

それから私は結婚生活への未練をきっぱり捨て

縁切り寺へ行き、以前法テラスで相談をしていた

弁護士さんに正式に離婚協議の依頼をした。

 

離婚の話をするというのは想像以上に辛いものでした。

 

離婚は人生トップ2の辛いことだと

精神科の待合室に書いてありました。

 

かつて愛を語り合った人と縁を切りたくて

弁護士事務所へ行く。

 

夫が統合失調症で服薬していないこと、

暴力行為があったこと、意味不明なメールを

送って来ることなどから弁護士さんに

警察にも一度相談に行っておいた方がいいと言われ

警察署へも行きました。

 

警察署からの帰り、夫が穏やかだった頃の

たわいもない夫婦の光景を思い出して

なぜか笑いが止まらなくなりました。

 

何やってんだろ、警察で夫婦の話して。

なんでこんなことさせるの。

 

弁護士さんも警察官も、調停員の方も

みんなとても優しくて私に味方してくれました。

 

そういった方達と話している時は

「やっぱり私は間違ってないんだ」と

気はしっかりしていて笑顔さえも出るけれど

 

夜や休日になると辛くて悲しくて腹が立って

夫や親への憎しみ、殺意までも持ち、もう

全部終わらせてしまおうか、などど考えたりすることも

度々ありました。

 

どす黒い思いに支配されてこのままでは顔が

歪んでしまうのではないかと思いました。

 

夫が子供を望んだのに子供と離れることになるなんて

何やってんの。

 

私たちは子供を持つべきではなかったのでは・・・

 

隣でスヤスヤ眠っている子どもを見ながら

そんな風に考えてしまったりもしました。

 

私は自分の気持ちを内に秘めておくことがなかなか

できないタチなので、夫にも親にもかなり本心を

ぶちまけました。

 

殺したいほどの気持ちになったことも伝えたけれど

それでも夫も親も変わらなかった。

 

私を思いとどまらせているのは、もちろん子どもです。

 

この子は、私の状況や気持ちもきっと敏感に感じているはず。

それでも100%の信頼と愛情で私を見つめてくれる。

 

まさに神様そのもの。

この天使を、みなしごにする訳にはいかない。

絶対に!

 

母親として我が子を愛し守りたいという気持ちが

黒い気持ちに勝っています。

 

それと私を救ってくれているのは家族ではない赤の他人。

 

弁護士や調停委員、警察官といった揉め事の仲介に

入るお仕事の方々。

カウンセラー、ヒーラー、占い師という悩み相談を

聞く専門家の方々。

多くの体験と知識の詰まった本。

 

マッサージ師や美容師とおしゃべりすること。

 

家族以外の人と話をすることで直接的、あるいは間接的に

ヒントをもらい、心を救ってもらってきました。

 

家族間の揉め事というのは昔からの友人やご近所さんには

なかなか話せない。話しても紋切り型の励ましや

「離婚は双方に非がある」などの

知ったかぶりの非難を受けて傷が深くなるだけだったりする。

 

特に親戚は相談してはいけない相手のトップです。

 

「遠くの身内より近くの他人」という言葉があるけれど

「近くの身内より遠くの他人」です。

 

たまに電車に乗ると同じ車両に乗り合わせている

多くの無言の人々を眺めながら

『分け御霊』という言葉が浮かびます。

 

わけみたま。

 

天界でもともと1つの大きな塊だった魂が

小さく分かれて人間界に降り立ち、それぞれの

課題を持ってこの世界を生きている。

 

名前も知らない、話したこともない人たち。

 

でもみんな同じ人間で姿形もだいたい一緒だし

それぞれに苦しいことや使命を抱えて浮いたり

沈んだりしながら一生懸命生きているんだなあ、

なんて思ったりします。

 

このブログを読んでくれている顔も知らない方達も。

 

分け御霊だから。元は一緒だから。

 

神様の世界にいる時

地球で学ぶ課題を決めて出会う人のタイプを選んで降りてきた。

 

だから親も夫も、必要な出会いだった。

 

学ばなければいけないこと、全部ではないかもしれないけど

結構学べている方ではないのかなと思います。

 

子供が生まれて夫が別人になり

自分の親の本性に気づきかなり痛い思いをしました。

 

親と対決することは魂がえぐられる。

自分を産み育て、それまで100%の信頼を寄せてきた相手。

誰よりも一番愛して欲しいと願った相手。

 

夫と親と同時に対決しなければならなくなり

しかも腕の中には無垢な笑顔を見せる幼い子がいるという

八方塞がりな状況になって

人生で一番しんどかった2017年でした。

 

それでもやっぱり私は人間が愛おしい。

 

毒親から親離れするために直接対決する理由は

 

「傷をつけた本人に返すことでしかその傷は癒されない」から。

 

そして

「傷をつけるのも人間だけど傷を癒してくれるのも人間」

 

近くの身内とダメになっても遠くの他人が

また生きる希望を見せてくれる。

 

出会うタイミングもご縁の深さも色々だけど

大元はみんな1つだから。

 

私はここまで過酷な状況になってようやく

本気で親離れをする決意ができた。

 

ちょうど40歳だし、心の成人式にはいいタイミング。

 

自分も親になってやっぱり強くなった。

 

私は直接対決の方法を選んだ。

 

そして夫にも、できれば親ときちんと向き合って

しっかり親離れしてもらいたいと思っている。

 

直接対決とは大ゲンカするという意味ではなく、

親に謝罪や変化を求めず感情を入れず、

「私は何歳の頃あなたのこういう言動で傷つきました。」

というのを思い出せる限り全部、口頭でも手紙でもいいから

淡々と伝える。

 

私は出産前後から何度かやったけれど

夫は多分1回もやってないから。

 

毒親カウンセラーさんの話では

「親に子供を傷つけたことを自覚させる」ことと

「自分も覚悟を決める」ことが目的です。

 

傷は親にお返しして、本来の自分で、自分の足で

立って生きるということ。

 

親にお返しした後は、もう全部自分の決断と責任で生きる。

誰のせいにもしない。誰にも振り回されない。

 

 

男性には対決を避けて音信不通の手段を取る人の方が多いそうです。

 

そうまでしたら、親は少しは反省するんだろうか?

いや、しないね。しないから毒親なんだ。

ただ、寂しさを噛みしめるだけ。

 

私は縁切り神社の絵馬に書きました。

 

「精神病無職、依存体質の男性との縁が切れ、自立していて頼もしい

ヒーローのような男性とだけご縁が繋がりますように」

 

私自身がしっかり自分でオールを漕ぐようになった時

出会う人もまた自分でオールを漕いで、さらに手を

差し伸べられる人に違いない。

 

それが真の大人になった夫なのか、

はたまた全然別の人なのか、今は分からない。

 

私と夫は子供の誕生と同時に別々の道を行くことになった。

これも神様がこの子を通して与えてくださった

「気づきのチャンス」なんだろう。

 

でも私たちの物語はこれで完結、ではない。

 

リスタート。

 

2018年はリスタートの年です。

 

 

 

『精神病は病気ではない』という本を読んで一瞬望みを持った話

夫とのメールでの話し合いも平行線で

もう離婚しか仕方ない・・・。

 

そう思って落ち込んでいたある日

朝刊の書籍紹介欄である本が目にとまりました。

 

 


精神病は病気ではない - 精神科医が見放した患者が完治している驚異の記録

 

私たちが離婚するのは夫が統合失調症という厄介な病気を持っていて

しかも服薬をやめてしまったからなんだ。

 

どうしてもそっちに理由を持っていきたい自分がいたので

このタイトルを見たとき、はっとしました。

 

それまでも、長先生をはじめとする複数の能力者の方々に

「精神病は病気ではない。統合失調症という”病気”は存在しない」

と言われていたので、やっぱりそうなんだ!とこの本を買わずには

いられませんでした。

 

この本は、東京八王子にある長江寺というお寺の住職が

書かれたものです。

 

それと合わせてこちらの本も購入しました。

 


心を盗まれた子供たち―迷える潜在意識が引き起こす青少年期の異変

 

この「心を盗まれた子供たち」という本の方がページ数が少なく

簡潔に書いてあるので読みやすかったです。

 

タイトルでは”精神病”と書いてありますが

読んでみると主に統合失調症のことです。

 

簡単にいうと

精神病はその患者の親が愚かなために

その親に大事なことを気づかせようとご先祖が子どもの心を

乗っ取り、伝えているものだということでした。

 

一番大事なはずの「子どもの心」をないがしろにして

お金をたくさん持つことだけ考えている。

世間体の方を大事にしている。

親自身のステータスや存在価値を高めるために

子どもを利用したり価値を低めたりしている。

 

ご先祖は自分も生きている間、大きな勘違いをしたまま

家族を傷つけながら間違いだらけで生きた。

 

そして死んで魂だけになった瞬間に

気づくらしいのです。

 

「自分は一体なんてことをしてたんだ・・・」

 

魂の世界には、札束も高級車もマンションも

肩書きも会社も、持っていけません。

 

魂に戻った時

”意識”だけが残る。

 

お金や物質が意味をなさなくなった世界で

そんなもののために大事な大事な子供や

夫や妻の心を傷つけてきたこと・・・

 

本来魂は愛だけを必要としていたのに。

 

そしてひたすら後悔だけするあの世での日々が始まる。

 

でももう肉体を持たず、生きている家族に謝罪に行くわけにも

いきません。

 

謝りたくても、そして今間違いを犯している生きている

家族に忠告したくても、その声はもう届かない。

 

そして苦しみ苦しみ苦しみ抜いて

耐えきれず、どうしても伝えたくて

子孫の精神を乗っ取ってしまう。

 

それが統合失調症の発症。

 

ただ死者が子孫の精神を乗っ取って

大事なことをその親に伝えようとしても

そうであると気づくまでにはとても時間がかかります。

 

伝わる前に乗っ取った子孫の体が弱ってしまっては

成し遂げられないので、できるだけ若く健康な肉体を持っている

子どもを狙うそうです。

 

兄弟の中でも比較的体が丈夫な子が精神病を発症

したりするのはそのためだと。

 

確かに私も夫も、体だけは丈夫です。

ほとんど病気をしたことがない。

 

この2冊の本に書いてあること

すなわち萩原ご住職がおっしゃっていることは

私には合点のいくことばかりでした。

 

何より、「親が原因です」と断言してあること。

 

ご先祖に心を乗っ取られているなんて

聞いたら、そういうことを信じられない人は

オカルトだとか言って聞く耳を持たないかもしれません。

 

お寺は先祖供養に来てもらって儲けたいから

そんなことを言うんだろう、と思う人がいてもおかしくない。

 

私にもその辺は分かりません。

 

でも、思い当たることがたくさんあったのです。

 

夫が能力者の方にみてもらっていた時に

「父方のおじいさん、あなたにとってのおじいさんが

”守ってやれなくてごめんな”と言っている。」

と言われたことがあります。

 

それを聞いて夫は涙を流していました。

 

守ってやれなくてごめんな・・・

 

このおじいさんは、生前かなり激しい気性の持ち主

だったらしく、事業を起こして大成功を納めましたが

精神は不安定なところもあったそうです。

そのおじいさんが創業した事業から続く商売で一族は食べています。

 

他にも夫がなぜか家系を遡りたい、ルーツを知りたいと

言い出して親に家系図を見せてもらったり

 

母親の故郷に行った時はタクシーの運転手に

「このあたりに〇〇家という家族がいたと思うんですが

ご存知ですか?」などと聞いたりしていました。

 

ご先祖のことが何か気になっていたようなところがありました。

 

だからこの本を読んだ時に

まさにこれじゃん!!と思い、お寺に電話してみました。

 

すると著者の萩原玄明住職はもう亡くなっている。

今は弟分の住職がその意思とお力を受け継いで

人々を救う活動をしている。

 

ご希望の方はまず説明会をやるので、病気の方の

両親に揃って来てもらいたい、と言われました。

 

そこで私は最後の望みをかけて

夫の両親に手紙を書き、「精神病は病気ではない」

と言うタイトルの本を一緒に送りました。

 

その手紙を書いた時

私は、これをもしご両親が真摯に受け止め

やると言ってくれたら、もしかしたら夫は元の

穏やかさを取り戻すかもしれない。

 

本当に薬なしで統合失調症の症状が消えるということが

あるかもしれない。

 

私は離婚しないで済むかもしれない。

子供は父親を失わずに済むかもしれない。

 

久しぶりに希望を持ちました。

 

私はすでに夫の両親にも離婚の意思を伝えていましたが

手紙には

「離婚するのはやめました。ただし条件があります。」と

切り出しました。

 

条件は、ご両親がこの本を読むこと、そしてお寺に話を

聞きに行くこと。自分たちが息子を傷つけて来たことを

認めて反省すること。残りの人生を息子さんが健全な

精神を取り戻すために使うこと。

 

そんなことを歯に衣着せずかなり厳しい口調で書きました。

 

お二人は子育てに失敗しました。

この手紙を無視した場合は、私たちはこの先お父さんお母さんが

歳をとって弱っていっても無視します。

 

そこまで書きました。

 

もう離婚絶縁の覚悟もできていたので

怖いもの無し、必死でした。

 

もしも普段本を読む習慣のないご両親が、この分厚い本を

読んでお寺に行ってみよう、と言う気持ちになったら

私も最初の説明会には一緒に行くつもりでした。

 

先祖が乗っ取っているかという話はさておき

精神病は親が変われば治る、という考えに100%共感したからです。

 

それで夫が自然な笑顔を取り戻し

妻子との生活と社会に役立つ仕事という人生の

喜びを手にできるのなら・・・

 

夫が廃人になるか、人並みの幸せを得られるか

今この時にかかっている、と思いました。

 

お父さんは、この本を読んでくれました。

そしてお寺に行ってみようと言ってくれました。

 

でも、お父さんから直接電話がある前に

私のその気持ちはなくなってしまっていました。

 

それは、他でもない夫の言葉のせいでした。

 

私が手紙を送った時

夫は実家にいたので手紙と本を読んだそうです。

 

ありがとう、と言いながらも夫は

 

「親父もう体ボロボロでソファで起き上がることも

できない状態でそれでも本一生懸命読んでんだよ!

寺にも行くってよ!おめえも来るって書いただろ、

自分が言い出したんだから来いよ!」

 

そんな言い方をされました。

 

私はとても悲しくなりました。

 

ダメだ・・・・

この人はまだ、自分の症状は親が原因だって

認めていない。私にだけ怒りをぶつけている。

 

親子の確執を解消するために

嫁の立場でこんな手紙まで書いて

なんとか夫が笑顔を取り戻し

3人で生きて行く術がないかと

 

1歳児の世話と自分の親との対決

さらに夫がギャンブルに使ったお金の

支払いもし、生活費を得るための仕事まで

しながらこの本を読み一生懸命手紙を

書いた。

 

変わらなければならないのは、

気づかなければならないのは、

私ではなく、あなたの親なのに!

 

こんなにしてもまだあなたは私より

親をかばい、私を責める・・・。

 

この夫の口調で私の心は完全にポッキリ

折れました。

 

だから夫にもおとうさんにも言いました。

 

「私はもう降ります。やる気があるなら

どうぞ3人で、いや両親だけでいいそうなので

お二人でお寺へ行ってください。」

 

もう知らない。

 

そもそもあんたたち親子の問題、

あんたの先祖のことなんだから自分たちで

やってください。

 

私はいい人すぎました。

お節介でした。

 

私には私の親との確執があり

1歳の子供と仕事があり

夫の家系のことに心身のエネルギーを使っている暇はない。

 

感謝され大事にされているならまだ

やる気にもなるってものだけど

 

本人にこんな言い方をされ

責められ暴力行為をされながら

なんで私がここまでしなくちゃいけないのか。

 

これならシングルマザーの苦労の方が

100万倍まし。

 

心ははっきりと決まったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

親との確執を解決しておかないと解消されていない怒りは配偶者や子どもに向いてしまう


毒親からの完全解放

 

こちらの本に自分の親が毒親かどうか見極める方法が

書いてあります。

 

一言で言うと、

「あなたが親とは違う自分の意見を言った時に

真剣に聞いて受け入れてくれるかどうか」

 

親と違う意見、価値観のことを言った時に

逃げたり、有無を言わさず否定したり

偉そうに反抗するのかなどと怒ったりした場合は

残念ながら毒親です。

 

子供であるあなたのことを、自分とは別の人格を持ち、

親とは違う人生を生きている一人前の人間であるということが

分かっていない。

 

本当に子供に愛情だけを持ち、子ではあるが別個の人格を

持った立派な人間である、と認めることができている

愛情深い親の場合は、

 

自分と違う意見を言った時に

きちんと興味を持って聞き、受け止め、むしろ違う意見を

持つようになった成長を喜んだりする。

 

私たち夫婦は子どもがこの世界に生まれてくる前に

自分たちの親が毒親であることには気づいた。

 

人生を変えるファーストステップは「気づき」。

 

ひとまず人生半ばで気づくことはできた。

 

気づくこともできないまま不本意な人生を終える人も多い中で

幸運だったと思います。

 

でも、気づきはしたもののすぐに子どもが生まれ

私たちは親になりました。

 

そこからが本当の試練の始まりでした。

 

妊娠9ヶ月の時に長典男先生には

「ご主人は愛情が何かそもそも分かっていないから

子どもが1歳になるまでに何とか本物の愛情というのを

わかる必要がある。時間がない。それができるかどうかで

大きく変わる。」

 

そのようなことを言われました。

 

具体的に何をすればいいかも教えて頂いたのですが

言われたことをきちんとやり遂げることはできませんでした。

 

もうその時、里帰り出産のために私の実家や近くのアパートで

暮らしていて、私の母親の毒が私たちと子供を搦め捕り

新生児の育児と親との対決を同時にやらないといけなくなって

2人ともパニックになってしまいました。

 

私には夫の愛情を育てる作業をじっくりやる余裕など

到底ありませんでした。

 

そして産後3ヶ月でまた親から物理的距離だけは取ったものの

3人暮らしになっても私たちに余裕が生まれることはありませんでした。

 

長典男先生のいう期限には、間に合わなかった・・・

 

子どもが10ヶ月の時に私はまた実家へ戻り

1歳前後で夫は完全に崩壊。

 

何度もやり直そうと試みてはみたものの

妊娠中の穏やかな笑顔を見せていた夫の姿は

もう完全にありませんでした。

 

夫は、自分よりも子供の方を向いている妻に

耐えられなかったんだと思います。

 

子供を産んだばかりの母親が赤ちゃんの方ばかり向いているのは

当然のことなのですが、子どもが生まれるまで

自分の方だけを向いていた妻が、急に反対を向いているような

気がして、寂しくて虚しくて、やってられなくなってしまったんだと

思います。

 

ダブルベッドに並んで睡眠導入剤を飲んだ夫が

眠くなるまでおしゃべりをして2人一緒に寝ていたのが

 

私は寝る前に子どもに授乳していたので

当然子供の方を向いていて、寝かしつけるために

夫が横でおしゃべりすることは禁じました。

 

生後半年ごろには夜寝るのが遅かったり朝4時ごろに

起きて何か飲んだりドアを開け閉めする夫に

ただでさえ夜泣きで眠れない私の睡眠を妨害されるので

寝室を別にしてもらいました。

 

寝室が別になった頃から

夫が鬱っぽい顔をすることが増えました。

 

子どもが生まれる前

「リリちゃんと寝る前におしゃべりするとよく眠れる♪」

と嬉しそうに言っていた人です。

 

それがなくなって、睡眠の質も悪くなったのだろうし

寂しかったんでしょう。

 

子ども+妻。

自分。

 

そんな構図になって、耐えられなかったんでしょう。

 

でも、これは小さい子がいる家庭ではどこでも同じ。

当然でどうしようもないことです。

 

そうならなかったら子供は生きられないのだから。

 

男はすぐに親になれないから

急に妻が自分を構ってくれなくなった、寂しい、とは

多くの夫が思うようですが

 

それでもそれを徐々に受け入れて

 

「嫁はこんなに寝不足になりながら俺の子供を必死に

育ててくれているんだ。」

 

そんな風に感謝までもできるようになり、妻子を守れるのは自分だけだ!

と仕事に精を出したり体を鍛えたりして

 

男も親になっていくものだと思います。

 

健全な男性は。

 

本来は、妻+子供。それを一緒に大きく包む夫。

そういう構図でないと家庭は成り立ちません。

 

でも精神が病むほどに愛着障害のある人の場合は

そうはいかない。

 

上に紹介した本に書いてあったのですが

 

「ネグレクト親に育てられた夫と過干渉親に育てられた妻」

という組み合わせは、厄介らしい。

 

ネグレクト親に育てられた夫は寂しがりやで依存心が強く

妻が自分を構ってくれないと暴れたり怒鳴ったり、

拗ねてあまのじゃくになったり

幼稚な行動で自分の方を向かせようとしたりします。

 

それは幼児のころ、自分の方をみてくれない親を振り向かせる

ために物をぶちまけたり壊したり他の子を叩いたりして

親の注意を引こうとしたり

 

あるいは食べない、学校へ行かない。

そして思春期にありとあらゆる「悪いこと」をして

親の気を引こうとするのと同じことです。

 

子供の頃、問題行動を起こすことでネグレクト親は

怒る、困った顔をする、といったネガティブな反応では

あったとしても、その時は自分の方を向いてくれたのかもしれません。

 

他に方法を知らない子どもなら、そういった困った行動で

愛情を求めるのも仕方のないことなのかもしれません。

 

だけど結局、夫の場合は幼児から20代前半までそうった問題行動の

数々をやってきたにも関わらず、本当に彼が欲しい親の愛情というのは

もらえないままでした。

 

母親の口癖は

「この子は生まれた時から手がつけられない子だった」

「やんちゃで暴れん坊で私は1人だけど3人育てたぐらい大変だった」

「私は何も悪くない。この子が私を傷つける。親不孝者。」

 

そして彼が何をしても、父親が気にするのはお金のことだけでした。

 

だから夫は、妻である私にも同じように暴れたりお金を派手に

使い込んだり、ご飯を食べないというような問題行動を起こすことで

私に自分の方を向いてもらおうとしたんだと思います。

 

でも、夫が寂しいんだろうということは分かっても

そんな行動をされては夫として、子の父親として

到底受け入れることはできませんでした。

 

彼はわたしの子どもではない。

夫婦は対等な関係であり、互いに婚姻生活を維持するための

努力をする義務があります。

 

未成年の子供が親に守ってもらおうとするのとは

訳が違う。

 

大人ならば、乳児を育てている妻の負担を減らし

安心安全な環境、穏やかに暮らせる家と子供と遊べるような環境を作って

守るため、せめてお金を稼ぐ仕事だけはきっちりとやるべきだと

思います。

 

友達の旦那さんは子供が3歳になるくらいまでは

妻が自分を構ってくれない寂しさを紛らわすために

ひたすら体を鍛えることに集中していたそうです。

 

もちろん仕事をしてから、です。

 

それでも友達は

「わたしは家事育児で手一杯なのに何呑気に

筋トレなんかしてるのよ!」と腹が立っていたと

言っていましたが

 

わたしは「いいなあ〜」と思いました。

 

寂しさを紛らわすために筋トレしてくれたら

私たち夫婦も終わらずに済んだかな、と思います。

 

夫が使った手段は

目の色を変えて家のものを投げる蹴る壊す。

捨てる。怒鳴る。ギャンブルでお金を使い果たす。

 

そういう暴力的なものだったから。

 

私は、幼い子をもつ母親として夫のこういう幼稚で危険な行為

だけは、絶対に許せない。

 

夫の怒りは、妻である私に向けられましたが

本当は、お門違いです。

 

彼が、私が赤ちゃんの方を向いたことで

こんなに自暴自棄になる程精神が荒れてしまったのは

母親にネグレクトされてどうしようもなく寂しかった

幼少期が蘇ったからです。

 

父親になったんだから自分でお金を稼いで欲しいと言われたことが

プレッシャーだと怒って逆にお金を使い込んですっからかんにしたのは

お金のことしか考えていない父親に対する潜在的な怒りです。

 

両親につけられた傷が

自分に子供ができた環境の変化によって

表面に晒された。

 

それが痛くて痛くて

妻と子供にぶつけてしまった。

 

親が毒親なのに親離れできていない人が

親になると、こういうことになるらしいです。

 

毒親カウンセラーの方は言っています。

 

「婚活する前に毒親ときちんと直接対決し

本当の意味で親離れをしておきましょう。

そうしないと、結婚相手や自分の子供に解消されていない

怒りをぶつけてしまうことになり、大事な人を失います。」

 

DVやモラハラ、ギャンブル等の行為で婚姻生活を

破綻させてしまう人は、必ず親との間に確執を抱えています。

 

もちろん彼らの顕在意識は、願いは

「この家庭を守りたい」

 

なのに行動は逆なことをしてしまう。

 

それは、行動は潜在意識が司っているからです。

 

言葉はいくらでも綺麗事を言えるけれど

体が、目が、潜在意識つまり本心を語ってしまいます。

 

 

そして過干渉親に育てられた私は

1人の時間と自由を与えられないことに

激しい嫌悪感を持ちます。

 

四六時中そばにいる。

どこにでも付いてくる。

頼んでもないことを独断で「良かれと思って」

やる。

 

それが私が一番嫌なことなのに

夫はそういったことをやり

「これでも一生懸命やっているのに何が不満なのか」

という、母親と同じ態度を取りました。

 

私は私のために何かしてくれなどと願っていない。

 

「1人の時間と空間を与えてほしい」

「自分のことは自分でやるから放っておいてほしい」

「私の仕事は自分で決めてやるからあなたは

自分の仕事だけ自分でやってほしい」

 

そう何度も何度も伝えたけれど

母と同じで夫も私がなぜそんなことを言うのか

理解できない。受け入れられない。

 

一緒にやりたい。

1人でやりたい。

 

終始こんな調子だったのでお互いにストレスが

限界を超えていました。

 

(続きます)