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家族のこころ

統合失調症の夫、母娘の闘い、子育て論。精神世界について得た学びや知識を共有したいです。

偉人と統合失調症

夫婦のこと 統合失調症

NHKの土曜ドラマ「夏目漱石の妻」を見ています。

NHKの土曜ドラマは実におもしろい。

 

第二話は、イギリスから戻った夏目が幻聴、耳鳴り、頭痛、被害妄想という症状が出て、家族が翻弄されるお話でしたが、これはまさに統合失調症ですね。

 

「近所の者が俺を見張っている」

「おまえも俺をバカにしているんだろう!」

 

芥川龍之介が統合失調症だったというお話は知っていましたが、夏目漱石もそうだったのは知りませんでした。

 

偉業を残した天才たちは、統合失調症のような症状があった人がすごく多いんですね。

 

ニュートンやアインシュタイン、ベートーベン、カント、カフカなども身内に統合失調症の者がおり、自身も何らかの神経症だったと言われているそうです。

芸術家の草間彌生さんもそうですね。歌手の玉置浩二さんも。

 

「天才と気違いは紙一重」だとも言われますが、本当にその通りで、何かの能力が突出している人は、反対に何かの能力が欠けていたりします。

 

”普通の”人は、何事もそこそこ平均レベルにできるから、何事も平凡な結果しか残せません。

 

ノーベル賞をとるような研究者の方というのは、生涯その研究しかしていません。

たいてい、受賞後のインタビューでは奥様が

「この人はもうこれしかしてきませんでしたから」

と言います。

その言葉や表情から、家庭のことなど一切やってこなかったんだろうな、というのが分かります。

研究者が研究に没頭できた蔭には、必ず家族の支えがあります。

妻が家庭のことをしっかりこなしていたからこそ、夫は仕事に没頭できた。

家事育児を積極的にやりながら、ノーベル賞を受賞するような偉業を成し遂げるというようなことは、できないでしょう。

 

エネルギーと時間を分散すれば、全エネルギーと時間を一箇所に集中した場合より

成果が出ない。

 

私の夫も、極端な人です。

何事も”真ん中”がない。

0か100か

激太りしたかと思えば激やせする。

牛歩で歩いてるなあ、と思えば走り出す。

落ち込んでいるかと思えば、めちゃくちゃ行動的になる。

 

ちょっと、真ん中で止まれないの??

と何度も言ったことがあります。

 

彼は、あきらかに天才型です。

 

実際、子供の頃のIQチェックで、メンサ(人口の上位2%の知能指数の人が入れる国際グループ)に入会できるレベルのIQだったそうです。

今でもテレビでIQ診断テストなんかやっているのを見ていると、即答してて驚きます。私はどれだけ時間をもらっても全くひらめかないのに。

 

頭がよすぎて言葉が難しいのです。彼の書く文章は難解です。

単語と単語のつながりをまるで英語の翻訳をするかのように、推測してつなげていかなければ読めません。思考回路が凡人とは全く違うために、彼の頭の中ではつながっていることが、他の人にはバラバラにみえるため、すんなり理解できません。

漢字や熟語の使い方も、それこそ 明治の文豪なの? というレベル。

 

薬でごまかしたりしなければ、記憶力も半端ないです。

 

その代わり、日常の身の回りのことをやるのが苦手です。

自分の食欲も睡眠も、上手にコントロールできない。

片づけもできない。

人の気持ちを察するのも、苦手だと思います。

 

草間彌生さんも、日常のことができないので付き人やお弟子さんがたくさんいて、その方たちが全部身の回りのことをお世話しているようです。

 

こういう天才たちに、苦手なことや、身の回りのことをきちんとやりなさい!と強制するのは、せっかくの突出した能力をつぶすのと同じことなのかもしれません。

 

私は、はたして夫に”普通の人”になってほしいのだろうか?

 

もっと家事育児をやってよ!

普通の旦那さんなら・・・・

普通の30代の男性なら・・・・

 

とよく思ったり言ったりしてしまうのは、両親の影響が私の潜在意識に強く刻まれているからです。

 

うちの両親は、いわゆる ”普通の” ”平凡な” ”中流の” 人です。

 

だから特に母は、私にもそういった生き方を求める。

私はそれを感じ取っているから、自分の結婚生活も何とか”普通”にしなければならない、それなのに夫があまりにも”普通じゃない”から、うまくいかない。

それで苦しいのです。

 

でももしかしたら、夫のような人に”普通”を押し付けるのは、すごくもったいないことなのかもしれない。

 

彼には並外れた集中力があります。

何かに集中した時、寝食を忘れます。

 

私は何かに集中して食べなかったり寝なかったりしたことはない。

 

後世に残る作品を残した偉人たちは、その仕事に没頭している時、寝食忘れていたでしょう。

 

夏目漱石が小説のひらめきを得て、がーっと集中して書いている時に

妻が「ちょっと手伝ってよ!」と家事育児するように作業を中断させたりしていたら、

あのような傑作は生まれなかったかもしれません。

 

私は、私が子どもの世話をしている横で夫が自分の仕事の話ばかり聞かせてくるのが嫌でストレスでした。

夫の頭の中は、仕事のことでいっぱいで、今私が何をしているのかこの人には見えていないんだ、と思ってがっかりしていました。

 

でももしかしたら、それでいいのかもしれない。

 

仕事しながら家事育児もそこそここなせるような男だったら、恐らく大きな仕事もできないでしょう。

 

夫は、私が静かに彼のやりたいこと、今やっていることに集中させてあげたら、すごいことを成し遂げられる人なのかもしれません。

 

これは、能力者の方たちには以前から言われていたことでした。

 

「奥さん、あなたが褒めて伸ばしてあげたら、この人すごいことできる人よ」

 

私は、親というひな形があるために、夫のような非凡な人を伴侶に選んでおきながら、無理やり”平凡な家庭”という枠に押し込めようともがいていました。

 

しかし私の潜在意識は、平凡な人生など、全く望んでいないのです。

だから、この”変わった人”を夫に選んだ。

それなら彼の、”特別なところ”をどんどん伸ばして、応援してあげた方が、幸せになれるのかもしれません。

 

難しい夫を支えながら、子どもを5人も育てたたくましい夏目漱石の妻のドラマを観て、そんなことを思いました。

 

見逃した方はこちらから見れます☆

www.nhk-ondemand.jp