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家族のこころ

統合失調症の夫、母娘の闘い、子育て論。精神世界について得た学びや知識を共有したいです。

北風と太陽

結婚してから、『北風と太陽』というイソップ物語をよく

思い出す。

 

どちらが先に旅人が着ている服を脱がせられるかと

競争を始めた北風さんと太陽さん。

 

北風は風の勢いで服を脱がせようとビューっと冷たい風を
吹き付けました。

 

すると「おお、寒い!」と旅人は服をしっかり手で押さえ、さらに
もう一枚重ね着までしました。

 

お次は太陽さん。

 

ポカポカと暖かい光を照らしました。

 

すると旅人は「暑くなってきたなあ」と服を脱ぎ始めました。

 

 

 

このお話の教訓は、

 

人に何かしてもらいたい時、

強要や脅迫をしても逆効果で

 

相手の心を暖かくするように愛と思いやりで照らしていれば

自然と人は動くよ。

 

そういうことです。

 

 

私も、夫に変わってほしいと思う時、

なかなか太陽になれずにいた。

 

元来思ったことを歯に衣着せず直球で言ってしまう性質なので

きつい言い方が多いと思う。

 

そしてまた、夫も太陽ではなかった。

 

夫は、私が母のことで苦しんでいると知ってから

私に「実家に帰るな」と言ったり

母に直接「リリさんお母さんといるとストレスがたまるらしいです」

などと言ったりした。

 

だから母と夫は喧嘩になり、私はますます実家での居心地が

悪くなった。

 

母からすれば、娘に安定した結婚生活を送らせてやることも

しないであんたには言われる筋合いない!という気持ちだろう。

 

私もそう思う。

 

あんたには言う資格ない。

 

結婚は親と距離をとるいい機会になるけれど、

それは結婚生活がうまくいっていてこそ。

 

私も夫も、母親からの愛情を存分にもらえずに育ち、

心に機能不全なところがあるのだから

なおさら自分たちで築く新しい家庭を親が口出しする隙も

ないほどに、円満に運営する必要があった。

 

私を実家に帰らせたくない夫ができる唯一のことは

夫として、父親として、この家庭を円満に運営する

努力をすること。

 

自分の立場と役割をしっかり認識し、きちんと

こなすことだけ。

 

しかし夫は、その役割を担うことができなかった。

 

夫としてお金を稼ぎ、妻子に栄養ある食べ物と

安心できる寝床を提供し続けることが、できなかった。

 

私がその役割を求めたことで、夫は暴れてモノを壊し、

私のモノを捨て、大声で怒鳴って私と子供の

平穏な夜を奪った。

 

あと1年くらい収入がなくてもやっていけたはずの

貯金をギャンブルと浪費で使い果たした。

 

そうして家庭を壊し、生活が成り立たない状況に

しておいてなお、

「実家からは出たほうがいいよ。」

「お母さんといるとしんどいんでしょ。」

と言ってくる夫。

 

 

あなたといる方が何百倍もしんどいです・・・

て言うか生きられないです。

物理的にも精神的にも。

 

うちの親にお金借りてて

なんでそんなことが言えるのかわからない。

 

子供が生まれてからの夫は私にとって

北風でしかなかった。

 

ダイニングテーブルをひっくり返し、

ベビーカーを叩き壊し、

ソファをバンバン蹴りながら

「実家に帰るな!」と怒鳴る。

 

確かに夫は寂しいだろう。

虚しいだろう。

 

だけどそれなら、

私が安心して子育てできる環境を作り、

ずっとここにいたいわ、と思わせる家庭を

作ることこそが、夫ができる唯一のことだったはずだ。

 

産後1年半だよ。

 

第一子だよ。

 

誰でも一番大変な時期っていう。

 

母と子がこの時期何より必要としているのは

安心安全な環境だ。

 

それは生き物として当然の欲求だ。

 

そしてその安心安全な環境を提供するのが

オスの責任である。

 

それができないなら、妻子が離れても文句は言えないのだ。

 

夫が産後にしてきたことを思えば、

もしも私に帰れる実家がなくても

私は子を連れて夫のそばを飛び出しただろう。

 

 

離婚直前に未亡人になった女性のブログを読んでいた。

 

その人は父親が高校生の時に自殺していて

母親はその後自堕落な暮らしを送り心療内科にも

通っていたので、夫から離れても帰れる実家は

なかった。

 

だから働かない夫と別居する前からフルタイムでがむしゃらに

働き、子供がもう中学生だったというのもあるけど

離婚調停する頃にはもう夫の収入を上回っていた。

 

子供のために、働いてアパートの契約もして

用意周到に別居した。

 

「この男、本当にダメだ。」

と思えば、女はそれくらいのことはできる。

 

私の場合は、頼れる実家があるぶん、

肉体的経済的には楽させてもらえている。

 

だけど、私が子供を育てるのだ!と決めたら

すぐに男性の収入を超えるくらいの根性は女にはあると思う。

 

母は強し。

 

この強さは、子を守るために発揮されるべき力だ。

 

ダメ夫を支えるために使う力ではない。

 

 

ちなみに、このブログの女性の旦那さんは

別居して離婚調停をし、明日やっと離婚成立という

日に、死んでいることがわかったそうだ。

自殺ではなく、42歳の若さで心臓発作かなんかの突然死

だった。

しかも別居して一人暮らしで、鬱で休職中でもあったから

死んでから1ヶ月も誰にも気づかれなかったと。

責める相手を間違え、自分に甘いばかりだったこの男性の、

あまりに寂しい人生の結末。

 

神様も、この男性があまりにも「気づかない」から

一旦天に召してもう一度やり直しなさい、と思われたのかも

しれない。

 

 

 

私の夫は、早く気づいてくれたらいいなあ、と願います。